夫婦の愛のストーリー

以前一度だけ、腹が痛くて仕方がなくて、救急車で運ばれたことがある。
初めて見る救急病棟は、まるで野戦病院
たかが腹が痛いくらいじゃあ誰も相手にされない。どれほどうずくまってう~う~呻き声をあげようが知らんぷり。
それでもあまりに痛くて、痛み止めに座薬を打ってもらうことにした。
ベットに横向きに寝転び、女医さんが「私が打ちましょうか?ご自分でやられますか?」と聞いてきて、朦朧とした頭でとっさに「妻がやります」と答えてしまった。
妻は突然のご指名に驚き、女医さんはクスクス笑っていた。
今となっては心暖まる救急病棟でのエピソードである。