物語を旅する

好きな小説や映画は何十回も読んだり見たりする。ストーリーのわかりきったものを繰り返し見て何が楽しいのかと呆れられる。別に驚きの展開を期待しているわけではない。良い物は何回見ても良いのだ。むしろ、見れば見るほどに前回までは気づかなかった細部の表現に魅了されることもある。

小説や映画の舞台となった場所をわざわざ地図を開いて確認する。流れていた音楽をわざわざ探して流す。食べていた料理を作ってみる。とことん物語にどっぷりはまって楽しむ。